ラクザZエクストラハード
ヤサカの粘着ラバーであり、粘着ラバーの中でもトップクラスに弧線が高いラバーです!!!
※このラバーは友人が使用していたのを使わせて頂いた為、長期間使用が出来ていません。また、自分が使用した時の感想と、友人の使用感を参考にレビューしています。
主な商品情報
ラバーの種類『粘着テンション』
スピード(ヤサカ表記)『11-』
コントロール(ヤサカ表記)『9』
スポンジ高度『52~57°』
重さ(カット時)『特厚で約54g前後』
価格『30%OFFで4500円前後』 メーカー希望小売価格『6600円』
商品に対するレビュー
『価格』・・・値段は最近のラバーに比べると高額ではない為、手に取りやすい価額だと思います。
『寿命』・・・友人の使用時で2ヶ月~3ヶ月くらいで、平均的なラバーの寿命でした。
『スピン性能』・・・回転自体は09Cに近い性能があり、回転をかける技術に不満は感じなかったです。
『スピード』・・・普通にドライブを打った際のスピードは粘着ラバーの中では別段速くはありませんでしたが、ドライブ、スマッシュを打つ時に面を被せると弧線が低くなり一発で打ち抜ける性能があります。
『硬度』・・・硬度の割にはシートが柔らかい為、扱いやすかったです。ただし、スポンジ自体は硬度通りの硬さを感じます。
『重さ』・・・特厚は粘着テンションの中でも重い部類です。また、ヤサカのラバーは重量にバラつきがあるので、継続して使用するなら通販より割高になったとしてもショップで重量を図って頂き購入するのをお勧めします。
『弾み』・・・弾みはテンションには劣りますが、K3や09Cとの差は感じなかったです。
『ドライブ』・・・ドライブの軌道はゴールデンタンゴに似た高めで、台にしっかりと収まる性能です(面を被せながら振ると直線的なボールになります)
弧線が高い為、ループ、台上でのドライブも安定して行えます。
弧線の高さも弾みもある為、中陣、後陣から打ち合える性能もあり、硬さの影響で他者のトップラバーに押し負けない性能です
中陣、後陣からでも回転がしっかりと残るため、後ろに下がっても威力があります。
ただし、09C程の急激な伸びもなく、K3のような粘着特有の変化も弱く、安定感こそありますが変化で戦うラバーではない為、ラリーになりやすい特徴があると感じました。
また、硬度と重量があるラバーなのでしっかり振れなければ威力が出せない上級者向けです。
『バック・チキータ』・・・今回はバックで使用していない為、正確な評価は出来ませんが、弧線が高い関係上、チキータは安定すると思われます。
硬度も硬い部類なのでバックでの打ち合いも安定すると考えています。
『スマッシュ』・・・微粘着でテンションラバーに近いのでスマッシュは可もなく不可もなく出来ると言った評価です。
『カウンター』・・・硬さの影響と、弧線が高い関係上、カウンターは非常にやりやすいです。
特に相手のドライブに対して瞬間的にラケットを上に上げると、打点が速くても弧線の高さでネットにかからずカウンターが決まる点は09C、K3に無い利点でした。
個人的に、ラクザZエクストラハードの最大の良さはカウンターの精度の高さにあると筆者は思っています。
『ブロック』・・・ブロックは当てるだけだと硬さの影響か、ネットに落ちることが多く、粘着テンションの中では当てるだけのブロックは難しいと感じました。
基本はブロックの際はカウンターを意識してラケットを上に上げた方が良いと思います。
『ツッツキ・ストップ』・・・粘着らしくストップは短く、しっかりと止まります。
『サーブ』・・・回転量が豊富なラバーである為、サーブも十分にかかります。
以上の点を簡単にまとめると。
①価格は安いが、重量、硬度は上級者向け。
②粘着テンションの中ではトップクラスの弧線の高さを持つ(弧線の高さで、弾みも十分)
➂回転量は粘着テンションの中でも豊富であり、ドライブの弧線も高く、サーブもしっかりと切れる。ドライブ、カウンター、スマッシュ、ツッツキ、ストップ、サーブなどの全体的な技術はそつなくこなせる。その中でもカウンターは特に良い。
④硬度と重量の関係で、しっかり振れる力が必要。
以上で商品のレビューは終わりです。
ラクザZエクストラハードは、お求めやすい値段であるにもかかわらず性能自体は、他者のトップラバーと競い合える性能である点が驚きでした。
使用する前は威力に特化したラバーと思っていましたが、全体的な性能で見ても、どの技術も問題なく行えるバランスの良いラバーだと感じました。
唯一気になった点は、筆者が愛用している09Cと比べると、一発で打ち抜く際にスイングを打ち分ける必要があるところで、この点が技術的なレベルで問題ない方か、弧線の高さを活かした安定重視のラリーで勝負する前提の方にはうってつけのラバーであると思います。