シュガー思考な卓球ブログ

卓球の用具レビューを主にします。レビューはあくまで個人的意見に基づくものなので参考程度にして頂ければ幸いです。使用ラケットは、張本インナーフォースFL ディグニクス09C、ディグニクス09C

ハイブリッドK3 レビュー

ティバーが誇る最新の粘着テンションであり、粘着テンションの中でもトップクラスの弾みを持つラバーです!

 

※ハイブリッドK3は筆者がディグニクス09Cの代わりとして試した1枚である為、09Cとの対比が多く書かれています。

 

 

主な商品情報

 

ラバーの種類『粘着テンション』

 

スピン (ティバー表記)『130』 

スピード(ティバー表記)『118』

コントロールティバー表記)『100』

 

スポンジ高度『53』

 

重さ(カット時)『特厚で約50g前後』

 

価格『30%OFFで6000円前後』 メーカー希望小売価格『8470円』

 

 

 

商品に対するレビュー

 

『価格』・・・ドイツ系のラバーの中では高額に部類されますがディグニクスシリーズと比べると手に取りやすい価格です。

ただし高額ラバーの例に漏れず上級者向けラバーであるため、購入自体はこのサイトを含めた様々なレビューを参考にして頂いた方が良いと思います。

 

 

『寿命』・・・寿命は1ヶ月半~2ヶ月とドイツ系にしては劣化は早いと思われますが、社会人の練習量であれば2ヶ月半は持つと思います。

 

 

『スピン性能』・・・粘着テンションの中では回転量は筆者の使用感では並みと言った感じです。ヨーラのゴールデンタンゴより回転量は少し劣り、ディグニクス09Cと比較すると一段階ほど回転性能は劣ると言った感じです。

 

 

『スピード』・・・軽打の時点ではスピードはディグニクス09Cと大差はなく、弾道自体は低いので体感では速く感じます。

 

 

『硬度』・・・硬度で記載されている数値に比べると扱いやすく感じます。

打った時の硬さはキョウヒョウに似たカチッとした硬さを感じるラバーです。テンションから移行してこのラバーを使いたいプレイヤーには独特な硬さを感じる可能性があります。

 

 

『重さ』・・・特厚はドイツラバーらしい重さですが、ラバーの性能は良いため重量そのものは抑えられていると思います。

 

 

『弾み』・・・弾みはテンションには劣りますが、弾み自体は09Cに近い性能があります。

 

 

『ドライブ』・・・ドライブの軌道は低め(粘着テンションの中では)ですが軌道は山なりになるため、台にしっかりと収まる性能です。

ループ、台上でのドライブも安定して行えます。

粘着テンションの中では癖玉が出やすく09Cとの違いは、この癖玉にあると筆者は思っています。

また硬さのおかげで打ち合いにも強く前陣から中陣での打ち合いは他者のトップラバーとも競り合える性能があります。

ただし後陣からは回転が最後まで残らず打ち合いでは不利になると感じました。

下回転打ちはしっかりスイング出来れば基本はネットに落ちず弧線の低さもあって一発で打ち抜ける性能があります。

注意点としては異質系やカットマンの下回転を持ち上げる際にスイングを少しでも甘えるとネットに直行する点です。この為、これらの戦型を相手にした場合は常に自分から回転をかける意識とスイングが必要になります。

回転量が並みである為、相手から良いブロックを貰う可能性も高いです。

 

 

『バック・チキータ』・・・チキータは硬さと弾道の関係で難しい部類です。

弾道自体が低いのとフォアに比べると振れない分、癖玉が出にくいです。また硬さの為、安定感を出すのも難しくバックに貼ってチキータ、ドライブをするメリットはないと筆者は思いました。

スピードは出ますがテンションに比べると劣る為、スピードを求めるならテンションを使用する事をお勧めします。

このラバーはフォア専用と言っても良いかもしれません。

 

 

『スマッシュ』・・・スマッシュは09Cと同等と言った所です。テンションラバーと比べてもスマッシュは可もなく不可もなく出来ると言った評価です。

 

 

『カウンター』・・・硬さの影響もあり、基本は安定したカウンターが出来ます。

カウンターの性能自体は09Cと変わりはないと感じました。

 

 

『ブロック』・・・硬さの影響なのか回転の影響を受けづらくブロックは安定します。

粘着テンションで弾みも抑えられる為、ブロックのコントローラもやりやすかったです。

回転に敏感な09Cと比べるとどっしりと構えられる点は非常に良かったです。

 

 

『ツッツキ・ストップ』・・・粘着らしくストップは短く、しっかりと止まります。

 

 

『サーブ』・・・サーブは弾道が低いのもあり、低いサーブが出ます。

回転性能は並みである為、回転量を活かしてサービスエースを取るのには不向きなラバーだと感じました。

 

以上の点を簡単にまとめると。

 

①価格、重量、硬度はドイツ系のハイエンドラバーとして平均的。

 

②粘着テンションの中ではトップクラスの弾みと速度を持つ。

 

➂回転量は並みで粘着テンションの中ではドライブの弧線とサーブは低めである。ドライブ、スマッシュ、カウンター、ツッツキ、ストップ、サーブなどの全体的な技術はそつなくこなせる。

 

④フォア向けのラバーでしっかりスイング出来る上級者向けのラバーである(個人的には体格が良いプレイヤーが使うのに適していると思います)

 

以上で商品のレビューは終わりです。

 

ハイブリッドk3は全体的なバランスは09Cに近い位置にいると思ったのが使用した時の第一印象でした。

そして同時に思ったのが09C以上に妥協が出来ない上級者向けラバーと言う点と通常の力に加えヨルジッチ選手の様に体格の良さから出せる遠心力が必要だと感じました。

筆者の身長は高くないため、このラバーのパフォーマンスを発揮できないと思いラバーの使用を断念しました。

 

また個人的な評価ですが09Cより単純なスピードはあるのですが、それ以外で勝っている性能が見当たらなかったのも継続に至らなかった理由です(癖玉の出やすさ、ブロックの安定感に関しては、09Cではバウンド直後の急激な伸びるのある変化、伸ばすブロックで代用できるため優劣は感じなかったです)

ただし性能そのものは粘着テンションの中でもトップクラスである為、性能を発揮できる人と09Cは高くて買えないと言った人にはお勧めできるラバーだと思います。